ブッチャー引退

昨日、両国国技館でブッチャーの現役引退式が行われた。

78歳、すでにアメリカWWEでは2011年に殿堂入りして引退状態だったので、日本での引退式ということになる。

ブッチャーといえば、やはり1977年の全日本プロレス「世界オープンタッグ選手権」での、ザ・ファンクスVSブッチャー・シーク組だろう。
当時9歳のガキだった私は、プロレス好きの姉に深夜叩き起こされ、TV画面の惨状観て震え上がった。
その極悪非道なファイトスタイルは、当時から現在に至るまで、悪役レスラーの代名詞を決定づける強烈なインパクトがあった。
そもそも現在、フォークに五寸釘持参でプロレスして、TV放送にのるのは不可能だろう。

実は日本での成功と裏腹に、アメリカでは過去の対戦相手から「C型肝炎を移された」と訴えられ、2億円以上の賠償命令が下されており、今回の引退式の収益は、その支払いに充てられるのかという噂もある。

それでも我々世代のファンは、彼が善人であることを裏付ける様々なエピソードを知っている。
昨日の引退式は、ジャイアント馬場没後20年興行のなかで行われ、彼は社長・馬場を最も長い期間、強く支えた外人レスラーといえるので、相応しい場所となったであろう。

2人は、葉巻が似合うレスラーでもあった。

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