フォックスキャッチャー

デュポンは現在も世界第3位の規模を誇るアメリカの化学会社で、アメリカ三大財閥の一つ。そこの遺産相続人の一人であるジョン・デュポンが、1980年代にロス五輪金メダリストであるマーク・シュルツのスポンサーになり、兄のデイブ・シュルツも勧誘して作ったレスリングチームがフォックスキャッチャー。
要は金持ちの道楽なのだが、家族愛、人望、才能の無い人間が、金の力でそれらを欲しても所詮無理。
だって全てが他力本願なのだから。

フォックスキャッチャーとはキツネ狩り、昔のイギリス貴族がやるスポーツ。
猟犬にキツネを捕まえさせる競技で、貴族自身はただ見てるだけ、そんなもんスポーツでもなんでもない。
それこそ他力本願で、これをチーム名にするという因果が、ジョン・デュポンの人生を暗示している。

彼はある意味不幸な人間なのだが、全く哀れみの気持ちが湧いてこないのは、庶民は桁外れの金持ちに対して共感が持てないから。
楽しめたけど無残な作品でした。

で、なぜかTシャツあります。
CIMG3545

他者に誇れるものが何も無い上に金持ちですらない私は、これを着る資格があるのか思案中。

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