バイス

7作目

バットマンのクリスチャン・ベイルが激変! が謳い文句だが、私的には内容が衝撃過ぎてそっちで注目した。
かの戦争では、日本もアメリカに追従して突き進んだのはしっかり記憶にある。
その黒幕として主人公の暗躍ぶりを、マイケル・ムーア風のジョークも交えて暴露していくのだが、記憶があまりにも直近過ぎるので、生々しくて全然笑えない。
当時の私は、PKOに賛成表明するほど無知な大学生でした。

本作で暴露された大衆マインドコントロール、言葉の言い換えトリック、国民監視密告体制、これらは現在では権力者の手法として全世界に広まっている。
当時からベッタリ追従の我が国が、一瞬たりとも本作に出てこない存在感の無さ、なのに最も彼らのスタイルを踏襲しようとしている現在の姿勢を思い恥ずかしい気にもなる。

これから起きる全ての出来事に、疑いの目を持ってしまう、いや、そうすることが大事だと思わせてくれる作品。

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