チャイルド44

トム・ハーディ主演作品を追いかけるシリーズ。

本作は、1950年代ウクライナで実際にあった猟奇殺人事件をモチーフにした、トム・ロブ・スミスの長編小説を映画化したもの。
興行収入が制作費の1/10と大コケ、ロシアでの上映は史実を歪めているとして中止、評論家の評価も総じて低いという可哀想な作品。

それでも個人的には、旧ソビエト連邦のMGB(KGBの母体)の密告制度による国民支配の様子に、ヘタなホラーよりよほど恐怖感持ったし、そもそも「連続殺人は資本主義の弊害によるものであり、この種の犯罪はソビエトでは存在しない」という、明らかに間違った考えを、国が公式見解として表明したことによって、検挙されることなく犯行が続けられたことも、現在の視点から見ればショッキングで、それらを知れただけでも、私的には観る価値はあった作品でした。

いや、それプラス、アクション映画を得意とする監督の技もあって、ダレることなくドキドキしながら観れた。
結構オススメ。

1つ星 (まだ評価がありません)
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