チェット・ベイカー・シングス

先日「マイ・フーリッシュ・ハート」観て感動し速攻入手。

1956年発表だから、なんと66年前の音源だ。
私が一目惚れ、いや、一聴惚れした「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」も10曲目に収録されている。

凝り性なので、この曲について調べた。

ヴァレンタインは、3世紀のキリスト教聖職者ウァレンティヌスのこと。
戦士の士気低下防止のため、ときの皇帝クラウディウス2世が発した結婚禁止令に逆らって、恋人たちの結婚式を執り行ったため処刑された人物。
後にウァレンティヌスは恋人たちの守護聖人として崇敬され、彼の殉教日2月14日がヴァレンタインデーとなったとされている。

「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は1937年のミュージカル「ベイブス・イン・アームス」の挿入歌。
この曲、ずっと恋愛相手のことを「私を死ぬほど笑わせてくれる顔、写真写りの悪い顔、ギリシャ彫刻とは全く違う容姿、しまりのない口元」とボロクソに貶します。
しかし最後に「でも、髪の毛一本たりとも変えないで。もし私のことを想うのならいつまでも、そのままのヴァレンタインでいて。そうすれば毎日がヴァレンタインデーだから」だって。
良いやないのーっ!
死ぬまでに1回でいいから言われてみたいわ。

フランク・シナトラ、マイルス・デイヴィス、キース・ジャレット、歴代多くのミュージシャンが取り上げた曲ですが、チェットのヴァージョンを決定版とする声が多いようです。

この曲以外も全体を通して、夜、独りで酒飲みながらゆったり聴くに最適な一枚です。
オススメ!

1つ星 (1 投票, 平均: 1.00 / 1)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ