スマホ脳

N師匠の推薦図書。

著者はスウェーデンの精神科医。
前著「一流の頭脳」が本国で60万部のベストセラーになっており、”人類は地球上での99%の歴史を「闘争か逃走か」の決断に迫られる生活を続けてきて、脅威に対するストレスシステム「火災装置器の原則」として不安を作り出した。” という内容を踏襲し、現代において、そのシステムを最も悪化させる要因としてスマホ文化を取り上げた。

精神疾患の「うつ」や「ADHD」が、人類の歴史に反する現在の生活様式によって浮き彫りになった病気であることが理解でき、それがスマホ文化の普及によって、健常者にも影響を与える深刻な問題となっている。

本書はただ恐怖を煽るだけでなく、最後に丁寧な処方箋も提供してくれている。
よって書店で立ち読みでも大まかな内容把握は可能だが、己の脳のシステムを理解したい場合はしっかり読むことを勧める。

コロナ禍の巣籠もりで陥りそうになっていた生活を改善させる起爆剤。
歴史の流れに沿った人間らしい生き方を取り戻す指南書。

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