スターフィッシュ
久々の映画鑑賞34作目
2018年イギリス・アメリカ合作のSFスリラー作品。
冒頭「実話に基づく物語」とあるが、直ぐに はぁ? どこがじゃ? と困惑してしまう。
こんな世界の終わりみたいな状況に、何故に女性が独りで立ち向かわないかんの?
最後まで「実話」との矛盾が解決できず疑問が残る。
しかし作品としては妙に面白い。
観終わって、ははぁ〜ん、これは解釈の問題だなと気付き、ネットで情報を探った。
そこで一番分かりやすい解説見つけて、あ〜そういう意味で「実話に基づく」と納得。
本作の脚本は、監督自身が友人の死と離婚という大きな困難に耐えかねて、山小屋に一人こもって書き上げたもの。。。そういう意味では実話から着想を得たSF作品といえる。
そして本作のテーマは「孤独・引き篭りからの脱却」、主人公が浮気による懺悔の念から立ち直る物語を、SFスリラーチックに表現した訳だ。
ならばクライマックスはバッドエンドではなくハッピーエンドという解釈になる。
それで “FORGIVE AND FORGET”
“過去の失敗と後悔は、自分で許して忘れろ” ということか。
歳とると許したこと忘れたことが多過ぎて、この手の作品は青臭く感じてしまいがちだが、己に甘く常人以上に忘れ許してきた私でも映像に惹きつけられた作品でした。
これから多くの失敗と後悔をして、成長するであろう愚娘にオススメの一作だな。