ショーケン 最終章

休日、行きつけの書店で偶然目に入って・・・そりゃ買うでしょう。

10年前に世に出た同名の書籍より、本人が亡くなる直前までの言葉が読めて、自叙伝としての真実性が高い(理由は本書に述べられている)。
読んでみて、芸能界で作られた著者の人物像と、本人が正直に語った実像の差が想像以上に大きく驚いた。

半世紀に渡って携わってきた俳優と音楽の世界の、我々が垣間見ることがなかった本人の妥協しない努力と、衰えることない熱の入れよう、しかもそれが亡くなる間際まで続いていたのは驚異だ。
そしてそれを実現できたのは、最後の伴侶となった理加さんの存在が非常に大きかったことがわかる。

著者本人も認めるように、非常にアップダウンの激しい芸能人としての生活だったが、理加さんと出会ってから亡くなるまでの彼の人生が、最も充実していたことが理想的で羨ましくも思えた。
最終章で、己の最期について語るところは必読。

読了後、ネットで様々な著者の映像を漁ったが、これが一番飾り気のないリラックスした姿で印象的でした。

今後の世代にも観てもらえるよう、消されないでほしい。

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