ガラスの城の約束
28作目
2017年アメリカ製作の同名ベストセラー回顧録の映画化だが、日本での公開は2019年。
本作主演のブリー・ラーソンが、「キャプテン・マーベル」で有名になるのを待っての公開なのだろう。
口が達者で夢ばかり追うが、アル中で稼ぎがなくて、責任を全うできない、しかし時折愛情だけは示してくれるダメ両親に育てられた(簡潔にいえばネグレクト)4人の子供たち。
そのなかで、ニューヨーク・マガジンの人気コラムニストになった次女が主人公となり、回想録も織り交ぜて家族の物語が進む。
実話ながらハッピーエンドに収まったから、本にすれば売れるし映画にまでなったが、一歩間違えば悲惨な結末だってあり得る、タイトロープの上歩くような危なっかしい親父の舵取り。
だからといって、己はマトモという自信もなく。
せめて本作のように、晩節を汚す前に家族の思い出となるが良し、が私的心情。
ん? 本作の親父60歳没かよ、もう直ぐやんけ!