アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男

65作目
ヒトラーの忘れもの」以降、アマゾンの関連リストに釣られて、類似テーマの作品が続きます。

2015年ドイツ製作、ナチスの最重要戦犯アドルフ・アイヒマン逮捕のキーパーソン、ドイツ人検事フリッツ・バウアーの物語。
このフリッツ・バウアーなる人物、鑑賞後にネットで調べたが、なかなか詳しいものに出会えなかった。それもそのはず、彼の名はドイツの学校教科書にすら登場することがないらしく、本作の監督ラース・クラウメも10代までは知らなかったそうだ。
「こんな偉大な人物をなぜ誰も知らないんだ!彼のことを知らなかった自分にさえ憤りを感じました。だから映画にして彼のことを多くの人たちに伝えたい」との思いで本作を作り上げたと語っています。

そのバウアー本人の映像が冒頭に流れ、その後ストーリーが始まるのですが、彼を演じる俳優ブルクハルト・クラウスナーが凄い。本人と瓜二つなので、丸々フィクションのような感覚で観てしまった。

派手な演出は一切なく、しかしジワジワ緊張感が続く展開で物語は進み、最後はバウアーの目的通りにはいかなかったアイヒマン逮捕であっけなく終了、しかし彼の闘志は衰えず・・・でエンディングを迎えてしまい、その後の彼の功績であるフランクフルト・アウシュビッツ裁判の実現は、エンドクレジットでさらっと語られたのみ。
なんだよ知りたいじゃんか、といろいろ調べてみたら、前年同じくドイツで製作された「顔のないヒトラーたち」があるじゃないか。

次はこれだ。

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