わが母なるロージー

おおっ、嬉しいオマケだ。

大好きなサスペンス小説の主人公はキングのビル・ホッジス、オールスンのカール・マーク、そして本作ルメートルのカミーユ・ヴェルーヴェン。
そのうち2つはシリーズ完結して残るは特捜部Qシリーズ、しかしそれは映画鑑賞であって小説未読なので、喪失感のなか救いの一冊でした。

本作はカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ3部作「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」「傷だらけのカミーユ」発刊後、番外編として発表されたもので、時系列としては「その女〜」の後、「傷だらけ〜」の前の話となる。

本作合わせて全4作、タイトルに見られるように女性がキーパーソンであり、「傷だらけのカミーユ」も読めばカミーユの恋人アンヌがそれだとわかる。
本作には、そのアンヌがカミーユと携帯メールのやりとりだけで登場するが、熱心な読者はその後文字通り “傷だらけ” になるカミーユの未来を知っているので、とても悲しい気分で読めてしまう。

私的には著者が現在執筆中の世界大戦三部作より本シリーズが好きで、やはり「傷だらけ〜」以降のカミーユが読みたい。

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