より安全なワクチン製造を目指して

新型コロナ感染症対策と同ワクチン接種に対する意見で、「真」で「適材」な専門家であるにも拘らず、情弱な世間からバッシングされ続けてきた京大の宮沢先生が、全国動物病院の獣医師にとって非常に興味深い論文を発表した。

ゲノム編集による内在性レトロウイルス排除 ―より安全なワクチン製造を目指して―

動物用生ワクチンに感染性のERV粒子が混入しているという事実は、同氏の最新著作で知って大変驚いた。
日々不勉強な私だけが時代に取り残されて知らないだけかと思って、同業者の頭良さそうな奴に当たってみたが、彼も知らなかったので知らない獣医師の方が多い?と思う。
だからわざわざ “同じ獣医師なら、せめて第3章は目を通して認識しておくべき” と書いた。

2007年に大学研究者が発見した事実を、現場で商品利用している獣医師が知らない現状に、なんだか恐ろしいものを感じた自分の感覚は正常だと思っている。
事が起きたとき、知らんかったでは済まされない。
先頭に立つ、責任感持った研究者が、論文発表という手段を講じて問題定義しないと、国や製薬会社は動かないどころか、情報開示もされないということを痛感させられる出来事だ。

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