よくも言ってくれたよな

炎上するバカさせるバカ: 負のネット言論史」に続く中川淳一郎の新書。

コロナ禍の2年間、何があったかを著者の視点で語った観察日記。
国民がひたすら怯え続けたPCR陽性と感染死、いまだ続くマスク信仰に対する積り積もった鬱憤を、痛快に、理論的に代弁してくれている。
今となっては明かに間違っていた論説が、余すとこなく書き記されているから、後世我々がいかに臆病で愚かだったか分かると思う。

外を歩けば車に撥ねられるリスクはゼロではありません。
車を運転すれば人を跳ねるリスクが生まれます。
家に閉じこもっていれば鬱や認知症のリスクが高まります。
仕事をすればパワハラで訴えられるリスクが生じます。
クビになるリスクもあります。
働かなければ飢え死にのリスクが高まります。
生きている限り死ぬリスクがあります。
死ねば一番安定します。

これを読解力欠如した者が読めば、死を推奨してると取りかねない。
この巻末が書かれた章をまともに読めば、
生きていくには様々なリスクがあって、
それは寿命を全うするまでずっと続いて、
完全なる安全なんてどこにも無いなかで、
ヒトは生きていかなくなてはならないんだという、
コロナを最優先で過度に警戒してきた世間への批判なんだけど、
読まない、読めない人間は逆批判するのでしょうね。
昨今は切り取って、つぶやいて、知った風の人間が本当に多いから。。。

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