つきましては、女を

N師匠の紹介で大好きになってしまった池部良の、1996年上梓された「女」をテーマにしたエッセイを中古本で入手。

フィクション、ノンフィクション、その中間もの、様々な内容で「女」について語られている。
本書執筆当時著者は78歳、うちの親父と同世代にして、下ネタの卑猥さを完全に希釈してしまう男前で知性ある言語力を、呆けもせずに駆使できることに脱帽。

自らを元陸軍中尉、現、二枚目俳優と名乗り、著者ほどの経験と見識眼を持ってしても、結局女は理性で理解し得ても、感情では理解し得ないという。
そんな「女」と著者との物語に、興味深く頷いたり、温かい気持ちになったり、爆笑したり。

著者が亡くなって8年、今になって夢中になる人物なのが悔しい。

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