さよならムーンサルトプレス 武藤敬司35年の全記録

新日本プロレス創始者・猪木の意思を受け継ぐ前田(UWFへ離れたとはいえ)原理主義者の自分としては、武藤敬司は同団体内でも異質、若手時代から平気で我が道を行く珍しい存在だったと記憶している。
その新日本プロレス道から外れた生き様は、実はマクロなプロレスの本道、武藤は坂口、マサ斎藤の直系だったということが本書からわかる。

洞察力と言語力抜群の長州力に「お前がプロレスを崩した。お前があんなことやったから、今のプロレスはこんな風になったんだぞ」と言われた武藤が予見する令和のプロレスは非常に興味深い。
そして、そことは交わらず再び新たな道を開拓しようとする生涯現役の彼の覚悟は、違う意味で立派なストロングスタイルだ。

故に、前田信者でありながら感動して読んでしまった。

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