あの日のように抱きしめて

74作目

2014年ドイツ製作、原作はユベール・モンテイエの1961年の小説「帰らざる肉体」であるが、ヒッチコックの「めまい」にも通じる作品とされている。

最近観た中で、最もラストが心に突き刺さった作品でした。
ドイツの女優ニーナ・ホスの、旦那を愛する一途な演技が愛おしい。
ラストの悲しい決断を、ジャズのスタンダード「スピーク・ロウ」を歌うことで表現するシーンは、思わず二度観してしまうほどで、初めて聴くこの曲の虜になりました。

調べてみるとスピーク・ロウは、ドイツの作曲家クルト・ワイルが1943年に書いた曲だそうですが、ユダヤ出身の彼は、ナチスの迫害から逃れるためにアメリカに移住しており、そういう意味でも本作に用いられて印象深い曲だ。

久々に切なさと愛おしさに包まれる思いに浸れた。
これ、相当オススメ!

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