「めちゃくちゃ楽しかった」

まさかこんな展開になるとは。
WBSS バンタム級決勝 井上尚弥 VS ノニト・ドネア

大方の予想は、1R 相手の情報をインプットした井上選手が、2〜3Rで始動してKO。
なのにフルラウンド戦って判定まで行くとは。
あっぱれドネア、来日時自信満々、全然勝てるとの発言は本心だった。

試合後控室での井上選手によれば「出だしの手応えが良すぎた」
そこで僅かに余裕というか隙が生まれたのか、2R フェイントからの左フックを被弾し右目上をカット。
今までまともに顔を撃たれたことがない井上選手が初の流血。
これ以降「ドネアが2人に見えました」という過酷な状況の戦いとなる。

「右目が見えないイコール、右ストレートを不用意に打てない。左フックを合わされますし。本当に選択肢がなかった」

更に9Rに右ストレートをもらい、これも初めて腰が落ちた感じになった。
しかしそれでも勝利を導く技術と精神に興奮・感動してしまった。
これはもうラウンド毎に両者の証言を載せて検証するような、立派な書籍を作るべきだ。

ドネアは試合後「自分が戦った相手であれだけパンチを耐えられた選手はいなかった」とコメント、
井上選手が耐久性と打たれ強さも卓越していることを証明した。

間違いなく井上選手の今後の飛躍になる試合でした。

試合後に米興行大手トップランク社との複数年契約を電撃発表、今後2試合は米国開催となる。
世界の井上始動だ。

「めちゃくちゃ楽しかった」

これ、試合後控室での本人感想。
あんなハラハラする試合を楽しんでいたなんて、末恐ろしい選手だ。

弟の拓真選手の試合時、リングサイドによく似ている方が座ってるなー、と思っていたがやっぱりだ!

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