餌の影響?
ネザーランドドワーフのだんごちゃん。
画像ではわかりにくいですが、年明け早々両上瞼の脱毛で来院しました。
また、成長期が終了したのにペレット給餌量が抑えられなかったために、ちょっと、いやだいぶ太っていました。
ペレット中心の食餌は、咀嚼に苦労を伴わず、牧草と比べて楽に栄養摂取できます。
また、牧草より少量の摂取で栄養が満たされるため、採食時間が少なく、結果暇な時間ができて、それを持て余します。
ウサギはそもそも被食者で、ある程度緊張感を伴った生活に馴染んだ生きものの筈ですから、上述のような容易に満たされる生活は性に合わず、それがストレスの原因になってしまい、イラついて過剰に毛づくろいして、脱毛や皮膚の炎症を起こす場合があるのではないでしょうか?
逆に、牧草中心の理想的な食餌をとれているウサギは、身体つきもガッチリしていて、順応能力があり、おおらかな性格の子が多い印象があります。
だんごちゃん、瞼の病変は軽微なので、先に食餌の改善、ダイエットをしてもらうことにしました。
飼主さんの管理が優秀で、1ヶ月もしないうちに200gの減量に成功し、快食快便、放っておいた瞼も治ってました。