革命?
牧草食べなくなったと来院したあるウサギ。
前回受診時より体重増えてる。
様子はいたって元気。
軟便が出たと見せてくれたモノは、食べ残しの盲腸便だった。
「牧草や盲腸便に目がいかないくらいペレットやオヤツを与えているんじゃないの?」と尋ねたところ、
体重の1.5%のペレット給餌量を毎日厳格に守り、オヤツは一切与えてないと言われた。
「本当にペレットを制限してオヤツは与えてない?」と再度しつこく尋ねても被せ気味に否定された。
ウサギは家畜としての歴史が圧倒的に長い動物だから、飼養効率が良く太りやすい体質を持っている。
ペレットなくして牧草だけで飼育しても、ぽっちゃり体型が残るウサギも僅かながら見てきた。
しかし流石に体重の1.5%ペレットだけで、増量して盲腸便まで残すウサギは見たことがない。
ひょっとして。。。飼主さんの虚言?
いいや、己の診療技術の未熟さや無知を棚にあげて飼主さん疑うのは罪だ。
たぶん、このウサギは「霞」食べて栄養摂るほど飼養効率が良いのでしょう。
それ相応の研究室に行って、その仕組みを解明するべき。
ハーバー・ボッシュ法以来の農業革命になります。
とりあえず私にやれることはありません。