避妊手術について

体表に露出した睾丸を摘出する去勢手術と異なり、お腹のなかの卵巣・子宮を取り出す避妊手術は、去勢手術と比べ必然的に麻酔時間も長く難易度の高い手術となります。

子宮癌が4歳以降に発生頻度が高いため、事前の予防対策として避妊手術が勧められますが、当院では手術の説明と、仮に手術をしない場合の提案(定期健診で子宮をチェック)を示し、最終判断は飼主さんに委ねています。

当院での現状ですが、避妊手術より子宮癌の摘出手術の方が実施数は多いです(避妊は必要ないと言っているわけではありません)。
あくまでも私見ですが、私が判断を飼主さんに委ねることと、ウサギがイヌ・ネコほど鳴き声や動作で明確な発情を示さない動物だから、手術をしなくても問題なく飼育が可能なことも要因だと思います。

確かなことは、避妊手術で予防できるのは卵巣・子宮系の病気だけであり、ウサギの病気には他にも様々存在して、早期に発見することが大切ですから、定期的な健診は手術の有無にかかわらず必要ということです。

摘出した卵巣・子宮
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