観察と説明

愛兎が体調崩すと、飼主さんはもちろん心配になります。
早く問題を解決してあげたいと思います。
思い立ったら即行動で動物病院へ来院。。。でなく電話される方がいます。

私的な経験上、継続して診させて頂いている患者さんで、且つ飼主さんの観察と説明能力が優れている場合でしか、電話相談が有効なことはありません。
イヌ・ネコに比べて症状を表立って出さないウサギは、やはり診せてもらうことが一番だと思います。

そして動物病院へ訪れるまでに、可能な限りの観察はしてください。
診察時は緊張して症状を隠すウサギもいますので、自宅での気になる状態を動画に収めてもらうことは、飼主さんの説明も省けますので非常に有効です。

例えば、あるウサギが食欲不振で来院した。
飼主さんが見るに、じっとしている訳でもなく、お腹を痛そうにもしていない、食べたそうにして餌の近くまで来るのに食べない。
加えて少量食べたときの様子を動画に収めて、私に見せてくれた。
それらの情報を効率よく得た私は、直ぐにピンポイントで当たりをつけ診断治療に移れました。

老齢や体力を消耗しているウサギであれば、診察時間も極力短くして、余計なストレスは避けたいものです。
上述の如く、飼主さんの協力で迅速で的確な治療を行うことができれば完璧、その後余裕があれば他所も健康チェックできるというものです。

当院で13歳以上、超高齢のウサギを飼っている飼主さんは、一様に観察と説明能力に優れており、それ故私はスムーズな診療が可能で非常に助かっています。
何より飼われているウサギが最も感謝しているでしょう。

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