表情

4年前、うさぎとcafeさんで制作して頂いた当院オリジナルカレンダー。

「見逃さないで、うさぎはポーカーフェイスです」と謳って、当時ネットニュースにも取り上げられましたが、実はよくよく観察すればウサギにも表情があります。

診察時に確認できるのが、虚勢、攻撃、諦め、服従でしょうか。

勢いがあるウサギはキャリーから出す際、威嚇的な睨みを効かせます。
顔まわりをチェックする私と目が合ってもその気概を崩さず、
下手な触り方しようものなら思い切り暴れてやろうと攻撃性を示します。
それでも意に介さず私がコントロールし続けると、やがて諦めの表情に変わり、
最後は容易に操作できる服従の表情になります。
完全なる服従でなく、忸怩たる思いを漂わせてるところが興味深く、
ファイティングスピリットが消えないチャレンジャーは、次回再び上述の過程を繰り返しますし、
諦観の域に達したウサギは最初から無駄な抵抗はしなくなり、怯えながらも大人しくしてくれます。
・・・という一連の表情の変化を余裕があるときは、飼主さんと一緒に確認して理解してもらっています。

病気の治療や健康維持に直接的には関係ないですが、間接的には非常に有用な観察眼だと思います。

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