術後の食べっぷりに惚れ惚れする

子宮水腫・・・本ブログでも何度か紹介したことがある病気。

お腹だけがボテッと出て、それとは不釣り合いな四肢のか細さと、背面は背骨が浮き出る肉付きの悪さから、よ〜く観察するとただの肥満でないことがわかります。

さらにお腹を触ってみれば、偏って膨らんだお腹の内容物が内臓脂肪とは違う触感で確認できます。
その偏った膨らみは、お腹の毛を刈って腹部を露出した画像でも明瞭。

その他、腹部の違和感から後肢を伸ばしたまま匍匐前進するような変な歩行を飼主さんに見せたり、膨らんだ子宮に消化管が押されてその機能を減退し、食欲低下、消化不良による異常便の排泄も観察されます。

異変を感じた飼主さんと愛兎が来院して、レントゲンやエコー検査によって子宮水腫と診断され、治療として手術が実施されるのですが、体重の20%を占める子宮が摘出されることもあり、術後の患者さんのお腹はぺしゃんこ。

しかしここからが生命力の強さに感動してしまうところなのですが、殆どの子が術後間も無く凄い勢いで牧草や葉野菜を食べ出します。
今まで膨らんだ子宮が邪魔で、腹一杯食べられなかった不満を一気に解消するその様子は、見ていて惚れ惚れします。

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