腫れ物扱い?

飼主さんにしてみたら謎でしょう。

せっかく遠くから苦労して連れて来たのに、あっという間に診察が終わると。
このオッサン(私)、ちゃんと診てくれたのか?
その不満が残る顔つきで私だってわかります。

長年ウサギ診てますと、一見して危険な患者さんはわかります。
凶暴で危ないということではありません。
興奮させ過ぎると倒れるだろうということ。
呼吸、心拍、瞳孔、緊張、震え、様々なサインを総合して、経験と感覚で得られた探知機能。
正直に打ち開ければ、過去に痛い思い経験したこともある。
そのときの記憶が蘇ってくるようなシチュエーションだったら当然警戒するべきで、無神経に同じ失敗繰り返すようなら、この仕事はやってられない。

頼もしいのは、私以外に長年のスタッフも探知能力を有することです。
私とスタッフの警戒レベルが超えたら、申し訳ないが診察を早々に切り上げる場合があるということです。
側からは患者さんを腫れ物扱いしたように見えるかも。
そんなとき、興奮してドッキドキ状態の愛兎横に置いて、飼主さんが納得するまで説明しますか?
いや、しません。
また後日か、あとで電話等でゆっくり。
先ずはウサギを連れて帰って落ち着かせるのが優先です。

そういう意味では飼主(ヒト)より患者(ウサギ)ファーストで診てますから、飼主さんは察してください。

1つ星 (11 投票, 平均: 1.00 / 1)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ