老ウサギを病院へ連れて行く

私見ですがウサギの平均寿命は8才前後でないかと思います。
日本人の平均寿命が70代後半ですから、ウサギはほぼ飼主さんの10倍のスピードで歳をとっていることになります。
当院ではウサギの健康状態の把握と病気の早期発見のため、レントゲン・血液検査による健康診断を勧めていますが、それは9才以降のウサギでは無理に実施していません。
病院までの行き帰りの輸送ストレス、診療時の精神的および身体的負担を考慮すると、老体には厳しいのではと判断するからです。

老齢のウサギが病気になったときも、場合によっては無理して来院されるより、先ず飼主さんから電話を頂いて病状を詳しく聞いた上で、薬を処方する方法もあります。
今はいい時代ですから、簡単に画像や動画を撮って見せてもらうことも可能です。

幼ウサギの頃から愛情持って育て、ずっと我が子として接してきた飼主さんにとっては、ウサギはいつまでも可愛い存在です。
しかし、自分よりも10倍のスピードで歳を取っているウサギは、いつの間にか老齢の身体になっていて、あまり無理が利かない体調なんだ、またそれを被食者としての性質で隠している動物なんだということを理解してください。

 

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