精巣について
最近はペットとして進化し、性欲を露にしない(マーキング・マウンティングしない)淡白なオスウサギもいるようだ(あくまでも飼主報告で、私が個々に調べたわけではないが)。
そうなると当院の方針としては、去勢手術を無理に勧めることなく飼育してもらう。
そして、およそ3ヶ月に1回の爪切り健診時に、必ず左右睾丸のバランスを確認させてもらう。
健診時は殆どのウサギが緊張状態で、大切な精巣をお腹の中に引っ込めるので、下腹部に圧をかけて強引に陰嚢内に出す。
ときに、どんなにやっても出てくる気配がない精巣もあり、こんなときは潜在精巣として飼主さんに説明する。
両方の精巣が正常に陰嚢に収まっている場合でも、その大きさが左右不対称な場合は大きい方が腫瘍化している可能性があり、これは高齢ウサギに多発する。
飼主さんも見たり触ったりしやすいので、自宅でもチェックしてくれると助かります。