目が見えずとも

ケンチャンタちゃんは9歳になるオスのホーランドロップ。

画像でもわかるように、白内障(両眼)歴が長い。
ヒトの視界が閉ざされれば大きな障害となります。
私なら、好きな読書や映画鑑賞ができなくなり、外出もままならなくなり、他者とのコミュニケーションも難しくなるだろうから、人生の大きな部分が欠損した喪失感を味わってしまうでしょう。

しかしウサギは、ヒトほど視覚に頼って生活している動物ではないので、そこまで不幸なことではないのかもしれません。
ウサギはイヌのように散歩するわけでもなし、主な生活環境であるケージ内の大胆な模様替えさえしなければ、それまでの記憶と他の感覚を用いて、日常生活は送れるものです。

ですからケンチャンタちゃんも全然元気に生活しています。
飼主さんは、不意に彼の身体に触れて驚かせたりしないよう、普段から気を使ってくれてますので、それもストレスの少ない生活となっているのでしょう。
これらの対応は白内障に限らず、視力が衰えた老齢ウサギ全般にいえます。

もちろん視覚は元来備わっている五感の一つですので、損失に変わりないですから、眼疾患の早期発見早期治療によって、失明を回避することができるならそれに越したことはありません。

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