用心深さが最も大切か

本ではなくてウサギがテーマの話なんですが前置きとして。

昔、愚娘に感化された「ナルト」、現在は息子「ボルト」の物語で進んでおり、成長した愚娘はどうか知らんが、この歳になっても子供染みたモノが好きな自分は、連休中にコミック5巻を読んだ。

努力と根性で忍びの術を学ぶ成長過程のボルトが、先端技術を取り入れて開発された武器や薬品、科学忍具を否定する場面がある。
一生懸命努力して習得したものが、いとも簡単に凌駕されるのだから気持ちはわかる、後に本人は考えを改めるに至るけど、そこはネタバレになるので・・・

そこで自分のウサギ診療を回顧すると、周りに情報や指針のなかった黎明期は、根性と努力(したかな?)もそうだけど、試行錯誤、一番は緊張があったように思う。
石橋を叩くだけでは安心できず、そこを車が何台も走ることで、ようやく渡ろうとする性格の私が一番神経すり減らすのは、ウサギの麻酔とそれに続く手術。
しかし、医療技術の進歩によって誕生した様々な機器で、今は手術の難易度とそれに伴う緊張も随分軽減された。
連休明けの今日も、昔だったら前日から緊張と心配で憂鬱になるようなレベルの手術でしたが、落ち着いて無事に終えることができました。

だけど「ボルト」読んで気がついた。

医療進歩の利器のお陰が大半と思っていましたが、実はそれを扱う術者の経験や思考が最も大切であって、そこはやはり私の場合は、用心深さから来る緊張の積み重ねが、今の状況をもたらしてくれたのでしょう。

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