生牧草について

含有繊維量を比べれば牧草 > 生牧草であり、太硬牧草 > 細軟牧草であることは明瞭で、同じ量を食すなら太くて硬い一番刈りの牧草が一番繊維を含む。

健康的給餌の理想と裏腹に、細く柔らかい生牧草を好むウサギは多い。
多分、味覚に訴えると同時に楽に咀嚼できるからだろう。
しかし常に同じモノを食べることに飽きたウサギが、他形状の牧草を食べる機会を奪ってはいけない。

また、何故に湿気を抜いた牧草が主流なのか?
それは腐敗を防ぎ、その品質を長期間維持できるから。

生花店の切り花は長持ちさせるために次亜塩素酸水に浸すのだが、同様な処置が生牧草の鮮度維持に施されている可能性はあり、それを食するウサギの健康被害を考慮しないといけない。
逆に防腐処理が施されていない生牧草は自ずと腐敗しやすく、それもまた心配の元となる。

こういうことを書くとショップで売られる生牧草を否定しているようだが、獣医師として飼主さんから質問があれば説明している。
要は、以上を踏まえて飼主さんの責任のもとで給餌してくれれば問題ない。
何かあったときに知らなかったではウサギが可哀想なので、お節介ながらここに書きました。

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