理想と現実
先日の梅雨入りに伴って、愛兎飼育環境の湿度管理を啓蒙しました。
と、その日のうちに何人もの飼主さんから「無理です、我が家の室内現在湿度80%なんです」とか「除湿機買ってきたけど、その音に怖がってる」とか「湿度60%以上がどれくらい続くと病気になりますか?」と、次々意見や質問が投げかけられました。
気象庁観測データによれば、年間相対湿度の全国平均は70%、一番低い東京都でも60%を超えるので、言うは易く行うは難しは当然です。
実は湿度だけでなく温度もそうなのですが、日本の気候下で文献上で謳われている至適飼育温度・湿度を達成することは、なかなか困難なことだと思います。
一方、昨今はめっきり数が減りましたが、私が飼育指導した小学校で飼われていたウサギは、その殆どが1年を通して野外ケージ飼育の過酷な環境下、老いても逞しく生活していました。
要は知識として認識して、警戒心を持って状態観察し、異常を感じたら素早く対応し、後の考察・改善に役立てることが大切なんだと思います。
前述のデータによらずも当たり前ですが、梅雨の6、7月に湿度はピークとなります。
しかしながら年間雨日数や年間降水量との相関はあまりなく、湿度は雨よりも日照時間に影響されるそうですから、太陽が見えない日が続くときが注意です。
名古屋は連日雨で、愚爺の部屋も一生懸命管理してますがこんな状況。
でも彼は元気ですし、今のところ不快感を表すことはないです(私が鈍感なのかもしれませんが)。