狡猾なのよ

弱肉強食の自然界、食われる側の動物だけど逞しく生き抜いてきたウサギは、飼主さんが思っている以上に狡猾な強者です。

ペットウサギとして改良が進んだ外観の可愛さ(瞳が大きく鼻が低い)に騙されて、愛情だけで接してしまうと、いつの間にか下手に出て、気がつけば彼らに従わされている飼主さんが案外多い。
当然飼っていく上で様々な不都合が生じるから、一から躾し直すことになるのですが、そりゃウサギにしてみれば、せっかく確立した地位を譲りたくないから、最初のうちは必死で抵抗します。
一気に畳み掛けてしまっては、愛兎の多大なストレスになって健康にさし障るから、そこは押したり引いたり、相手を見ながら加減が必要なのですが、そもそも愛兎を溺愛している飼主さんですから、相手のちょっとした抵抗で完全に折れてしまうことが多いようです。

また、愛兎が飼主さんを嫌って起こしている動作も、溺愛状態の飼主さんには懐いているとしか取れず、その間違いが更に彼らを怒らせる要因にもなり、こうなると問題は深刻で、できればこのような飼主さんには、私が月一で開催している勉強会に是非とも出席してほしいくらいです。

イヌ・ネコの飼主に対する反抗とは異なり、どんなに荒れても飼主に大きな傷を負わせる可能性は低い動物だから、ヒトは容易に主導権握れると思いがちですが、案外頭脳戦で負けちゃうのかもしれないですね。

ウサギから主導権奪うのは、簡単なことではありませんよ。

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