牧草中心の食餌にできないのは

ペレット主食で消化管運動負担大のウサギは、お腹を壊すたび治療して動物病院儲けさすより、健康的な牧草中心食へ切り替えることが重要です。

飼主さんのなかには、愛兎のペレット給餌量を下げているのに、なかなか牧草を食べ出してくれないと不満を発する方がいます。
さぞかしそのウサギは痩せちゃっているのでは? と心配して診てみると、相変わらずの肥満体を維持してらっしゃる。

「えっ、本当にペレット減らしてるの?」

「それで牧草食べずに、この子はどうやってこの身体維持してるの?」

「霞食って栄養にできる特異体質か?」

ちょっと嫌味も塗して飼主さんに尋ねると、フルーツ、人参、キューブ、やたら喜んで食べるサプリメント(私に言わせればそれはオヤツ)など、やはり食べてんだイロイロと。

牧草に目を向けさせるためには、餌を簡素化する必要があると思います。
単純に食べさせるものが牧草とペレットしかなければ、飼主さんはコントロールし易く、ウサギも諦め易いのではないでしょうか。
どうしても他のものも与えたいなら、葉物野菜だけにしておきましょう。
ペレットを何種類も与えるのも考えもの。
ウサギの味覚を贅沢にさせると制御するのが大変になります。

ヒトは歳をとり、暴飲暴食を医者に指摘され、健康を取り戻すために正しい食生活の必要性を諭されるから、苦しい食事の切替が耐えられます。
ウサギは散々好き放題食べさせてもらえて、ある日突然訳もわからず変えられるのです。
だったら初めから知らなかった方が幸せじゃありませんか?

私が必要以上にオヤツを許さない理由です。

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