泣くほど心配したけど

当院のウサギの飼主さんは女性が多い。

だから。。。と話を進めると今のご時世問題になりそうですが、卑下して話すわけではないので進めさせて頂く。

斜頚など、突然でわかりやすい症状を呈する病気に愛兎がなったときの、飼主さんの心配は計り知れない。
もう私の説明が始まって直ぐに目がうるうるしてきて、頬から涙が落ちる。
私も共感して貰い泣き。。。しません、それより説明を的確に伝えることを優先するから、ちょっと厳しいかなと思いながら「まだ泣くのは早いっ、その前に飼主としてやること理解してっ」とこれからの治療・介護の話に集中してもらう。

ショックなんだから感情のまま泣かせてあげれば良いのに、とも思うが、殆どの飼主さんは、あっ、泣いてる場合ではない、苦しんでるのは愛兎なんだから、飼主の私が支えてあげないと、と気付いてくださり顔色がパッと晴れて真剣な表情に変わり、その後の説明がスムーズに進められるものだ。
まちがっても私のSっ気が「泣くな」と言わせているわけではない。

そして飼主さんが覚悟を決めて、愛兎の治療・介護に当たってくれて、結果として病気が治ったら。。。
「あのとき泣いてたけど、今は充実感を伴った安堵の笑みでしょ」と飼主さんに訊ねる。
そのとき返って来る恥ずかしそうな笑顔が、実は私が一番欲している大好物だったり。

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