油断大敵

飼主さんにウサギのお腹の触り方を教えてもわかりっこない、という意見を聞くこともありますが、地道に診察時や勉強会で説明を続け、その重要性を理解して頂き、なんとなくでも習得(完璧な方も結構います)できた飼主さんが増えてくれたことによって、確実に腸閉塞の救命率が上がっています。
先週も実感できました。

しかし、その後の自宅療養でも決して油断してはいけません。
ウサギが辛く危険な状況を脱して一先ず安心なんですが、しばらくは損傷した消化管を修復しながらの生活が続くのですから、食べさせるもの、食餌量、食後のウサギの状態、排泄物等を観察しながら、徐々に日常へ復帰していくわけです。

先週腸閉塞から復活した患者さんが、今日、再び来院されました。
再発?! と一瞬緊張しましたが、実はコレ。

当院で処方した薬が美味しかったらしく、飼主さんの目を盗んで全部飲んでしまった。
それは困った事態、直ぐに患者さんの全身状態に問題が生じていないか、様々検査することになってしまいました。

聞けば、夜間はイヌ・ネコのように室内完全放し飼いなのだとか。
ウサギは常時悪戯食いが問題になる生きものですから、私的には制限された安全な空間で飼うことを勧めます。
イヌのように活発な運動が必要ではないので、狭小飼育でなければ問題ありません。
逆に縄張り意識の強い生きものですから、自由に再現なく空間を与えると、その安全確認に時間を費やし、神経質な生活となってしまう気がします。

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