汗ビショになって
獣医師といえど全ての病気を治すことはできない。
(これって当たり前のことなんですが、ここに異論を唱える方はこの先読まないでください)
一応イヌ・ネコも診療可としているのに、もう何年も前からウサギばかり診てきた。
そうすると必然的に解決困難な悩ましい患者さんが、他院での治療を切り上げてやってくる。
もちろん “うちがサイコー!” なんて宣言するつもりさらさらないし、なんなら “なんちゃって獣医師” 自称するくらいだから、当院でもその悩ましさを晴らすことができないことは普通にある。
しかし
せっかく一縷の望みをかけて遠方から来てくれたのならば、その病気が治せないまでも、可能な限り愛兎に残された人生、いや兎生を安らかに生活できるよう、飼主さんと一緒に努力したい。
そういう往生際の悪さは、飼主さんの熱意が切れるまで持ち続けたい。
そういう熱意を持って、コロナ禍のなか、したくもないマスクして、息苦しくなって、汗ビショになって、涙浮かべるお子さんに説明したけど。。。
汗汚いオッサンと思われてないだろうか?
いや、真面目な話。
子供に嘘は見せられない。