死生観

現在のところ、ウサギの平均寿命は7〜8年でしょうか。
当院では先ず10歳を目標に、愛兎の健康管理・適正飼育を実施してもらいます。

10歳を超えたら長寿を達成したという認識を持ってもらい、飼主さんには引き続き愛情もって愛兎を飼育してもらうのですが、彼らの命は永遠ではなく必ず終わりが来ます。
兎生の終末期を介護して、その終焉を見届ける責任を、飼主さんは否が応でも強いられます。
しっかり役割を全うできる方もいれば、終始混乱のなか愛兎の最期を迎える方もいます。
もちろん私が望むのは前者ですが、それができる方とできない方の違いは、死生観の有無にあると思います。

死生観を持ちつつ、言葉を発しない愛兎の気持ちを汲み取って、最後まで世話してあげられれば完璧で、そんな飼主さんを増やすことが私的目的でもあり、そのために地道に飼主セミナーを続けてきたとも言えます。

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