死生観について

愛兎の終末医療にあたり、どこまでのことをしてあげるかで、飼主家族内で意見が定まらないことはありがち。

私感ですが、普段から診察に立ち会ってきた方はとことん治療をしてあげたい、一度も来なかった家族は見切りをつけがち。
当然といえば当然です。
そして更にいえば、前者のとことん派は母や娘の女性に多く、後者の見切り派は父や息子の男性に多い気がします。

命の危険に晒されることなく安全に生活でき、長寿大国でもある日本で、ヒトが自らの死を想像する数少ない機会が、ペットとの別れだと思います。
当院に足を運んで下さる方は大多数が女性、それはウサ飼いに多いからか、動物病院全体の傾向かはわかりませんが。

一気に飛躍した考え方ですが、見切り派には老人の死を尊重するような理念はなく、ただ己の死生観を考える面倒から逃げている方が多い気がします。
そして、そんな人間の割合が昔より増えていると思う。
コロナ禍で、大衆が一斉に経済封鎖と人権侵害を支持し、我先にワクチン接種に走った様子からも、余計にそんな考えに至っています。

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