歳取ったら
当院のイナバ、御年8歳。
昨年から季節の変わり目になると体調崩すようになり、その都度注射と内服で復活させている。
症状は明瞭で、大好きな流動食の残り物や葉野菜に興味を示さず、ケージ内のステンレス床上で伏せてじっとする。
割と早い段階で態度を示してくれるので、お腹を触っても違和感ないし、各検査でも異常が見られない。
当初は軽度消化機能低下と判断し、注射して回復したら良しとしていたが、最近は一旦改善しても再び食べなくなることがあるので、注射後の内服が欠かせない。
同症状の患者の飼主さんには、エンストして止まった消化管のエンジンを再稼働させるのが注射、アイドリング運転させるのが内服薬、と説明している。
先日もいつものサインで始まったので、注射したら一晩で復活したけど、用心のため数日薬を飲ませます。
ひょっとしたら何もしなくても自力復活するかもしれない。
しかし食べない状況が長引けば、それだけ病状も悪化するし、老齢ウサギは復活が難しい。
歳取ったら、無理せず、早め早めの対処が重要。