排便停止より食欲不振が問題
「ウサギが餌を食べなくなった」
「便が出てない」
診察室で、飼主さんが訴える愛兎の症状です。
胃腸うっ滞などウサギの消化器疾患は、なんらかの原因で胃腸運動が障害されて、車に例えるなら消化管のエンジンがエンストしたようになり、結果ウサギが餌を食べなくなった状態が一般的です。
消化管の動きが止まってしまうば、もちろん排便もしませんし、食べなければ便は生成されません。
病院で治療して、最初に見られる好ましい変化は、ウサギの食欲の復活です。
順調に食べだしたら、一定時間置いてから、排便は再開される筈です。
ですから
「治療して餌を食べだしたけど、まだ便が出ないんです」
と焦って心配するより、少し経過観察してあげれは、そのうち便は出てくることが多いと思います。
私の経験上、ウサギの便秘はあまり診たことがないです。