排便より食欲

たぶん飼主さんは、愛兎の食欲がどの程度減ったか、よりも、排便が止まってしまったことの方が目に留まりやすいので、後者ばかりが心配になるのでしょう。

様々な原因によって胃腸の運動性低下が生じると、ウサギは食べなくなり、結果として排便も減少・停止します。
本当は、徐々に食欲が落ちてきた段階で、飼主さんには気がついて来院してほしいところ。
そのためには愛兎の一日の食餌量を的確に把握しておく必要があるのですが、残念ながらそれができている飼主さんは僅かです。

せめてペレットの給餌量だけでもわかっていてほしいのですが、受診時に答えられる飼主さんは、当院でも半分ほどでしょうか。
1000円ちょっとあれば、0.1g単位で3kgまで測定可能なキッチン用デジタルスケールが購入可能ですので、これで日々のペレット給餌量と愛兎の体重測定をしてほしい。
あととは牧草の減り具合を観察すれば、食欲不振の初期状態を発見することは、比較的簡単だと思います。

食欲が戻り、コンスタントに食べてくれれば、次第に排便も正常に戻ります。

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