抱っこして来院したら、怒ります

ウサギで感染しやすい病気の筆頭といえば、私的にはツメダニ症があげられます。
ツメダニはウサギの皮膚の角質層に寄生し、接触により感染が成立します。
肉眼では確認が非常に困難で、被毛の根元にダニは卵を産みつけ、空調の流れに乗って拡がります。
重度感染したウサギは、あまりの不快感からケイレンする場合もあります。

来院する全てのウサギに対して、診察時に必ず皮膚の状態をチェックし、疑われる場合は顕微鏡で感染を確認し、診察室は神経質なほど清掃対策をとっています。
ですからウサギを抱っこして待合室を訪れる飼主さんに対しては、非常に厳しい注意をさせて頂きます。
その警戒心はヒトのコロナ感染以上です。
ツメダニだけに限らず、病気をうつす・うつされないために、全てのウサギはキャリーに入れて来院することを厳守してもらいます。

また、ウサギは気が弱く警戒心が強い動物ですから、来院時は非常に緊張している筈です。
自宅では大人しく抱かれていても、待合室では暴れて飛び降りようとするかもしれません。
落下して大怪我をしたら、それは飼主さんの過失です。

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