奥には酸素室

当院に限ってか、最近めっきり超老齢ウサギだけどまだまだ生きてます! の来院が増えた。

13歳前後になっても、自宅では飼主さんの的確な介護を受けて、居心地の良い生活を送れている。
それでも不正咬合があったり、爪が伸びてきたり、股ぐらに毛玉や糞尿をつけたり、耳垢や目脂が溜まるから、定期的に来院してくださる。

診察台上、老いても踏ん張って、私に対して構える姿勢はあっぱれ。
それでもこちらの手際が悪くてチンタラやってたら、途端に動悸や呼吸が危なくなる。
その急かされようはウルトラマンのカラータイマーなみだ。

だから処置前に飼主さんの依頼を全て伺って、優先順位をつけて実行する。
上述に例えれば、不正咬合→股ぐら→耳垢・目脂→爪というように、快適な飲食と排泄を最優先、衛生管理はその次だ。
もちろん途中撤収もあり得る。
飼主さんの要望より患者ファーストなので、そこは納得してもらう。
息が荒くなった愛兎前にしても、理解できない飼主さんには、相当キツい言葉も平気で投げかける。

その反面、飼主さんが過度に心配しないように、人知れず奥では酸素室がスタンバイされて、万が一にも備えてる。。。って、ここで書いちゃいかんがな。

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