多頭飼育崩壊について思うところ

以前から問題化していたイヌ・ネコの多頭飼育崩壊が、最近ではウサギでも見られるようになり、昨日地元の動物愛護センターから相談を受けた。

その際に飼育崩壊に陥る飼主の特徴を伺ったが、やはり動物虐待や正しい飼育法に関する無知と、周りに迷惑がかかるという当事者意識の欠如が特徴だと思った。
従来通りのセンターやボランティアにおんぶに抱っこでは解決しない問題だ。

日本では動物愛護法によって、愛玩動物の管理を怠ったり虐待を行った者は、百万円以下の罰金に処される。
しかし、そもそも愛玩動物は民法上個人が占有する財産であり、日本国憲法によって財産権が保障されていることによって口出しできず、行政当局の取り締まりは不可が現状だ。
対して海外では、アニマルポリスという動物虐待や飼育放棄を取り締まる法的な機関が発足、アメリカとオランダは警察が取り締まり可能になり、イギリスは警察と同等の権限はないが、問題の飼主を告訴することが可能だ。
当事者に自覚が無いなら啓蒙活動も効果薄、やはりこのような厳罰化が必要だと思う。

そして夜には、ボランティアの方が保護ウサギ5匹を連れて来院、全頭健康チェックさせて頂いた。
当院には斯様なボランティア活動をされている飼主さんが複数いらっしゃるが、私的に一番心配するのは彼女たちが許容能力を超えて心身共に疲弊してしまうこと(二次崩壊)。

皆さん、個々の生活崩さない程度に頑張ってくださいね。
私もできる範囲で協力します。

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