嘘はバレる

診察時、飼い方の失敗を突かれると癪に障るのか、そこはしっかりやっていると反論する飼主さん。

いや、でも患者さんの状態から判断するに、それだと矛盾するんだけど。
ヒトは嘘をつく生きもの。
申し訳ないが訊問モードに切り替えます。
質問と説明によって逃げ道を塞いで、飼主さんを追い詰めます。

御夫婦や家族連れの場合、誰かが白状して誤りを認めているのに、まだ否定し続ける強情な方もいます。
その場合は、飼主さん同士で意見の相違があるようですから、続きはお家で議論してくださいと、付き合いきれない私は撤収します。

患者さんの状態が何よりも雄弁に語っているんだから、飼主さんの嘘は早い段階でバレるものです。
加えて私もハッタリが上手い人間なので、同類を見つけるのが容易なのです。

飼主さんの誤りが愛兎を病気にしたと糾弾したいのではありません。
原因が判明しないと、それに基づいた対策や治療ができないからです。
飼主さんが素直に打ち明けてくれることが、愛兎の健康を取り戻すことになるのです。

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