厳しいこと言う、その心は

今日、はるばる隣県から来られた初診の飼主さんの話。
受付で初診表に記入しながら、私の顔見るなり

「知り合いの紹介で来ました。ここの先生厳しいこと言うけどオススメだって」

面と向かって言う?
いや、私こういうストレートな方、嫌いじゃないです。

早速診させてもらうと、愛兎は5歳にして飼育法から給餌まで、沢山の要改善点が指摘されました。
ある程度年齢がいったウサギにとって、なかなか大変な道のりとなりますが、現状抱えた健康問題は治療でなく、生活を見直すことでしか解決されないし、これらを放置したまま病気に至ってしまったら、正直完治は難しいものになると予測されます。
飼主さんには、やるしかないという決意を持って頂く。
以降は指導通り上手くいっているか、1ヶ月毎にチェックさせてもらうことに。

これ、受け取りようによっては厳しいと思ってしまうのでしょうね。

そりゃ言いますよ。
早急に飼主さんの意識を変えてもらうことが、患者さんを助けることになるんだったら。
欲深く儲けを追求するなら、いっそ患者さんには病気になってもらって、延々治療させて頂くのが得策ですが、診察料だけで病気を防ぐ方法を長時間説明をさせて頂く真意を察してほしい。

間違った飼育、給餌全般を改めてもらう説明って、相当骨の折れる作業なんです。
あなたの今までのやり方間違ってるんですよ、って言わなければならない。
そりゃなかにはプライド傷つけられた心境になる方もいらっしゃるでしょう。
一人一人飼主さんの人柄を探りながら地雷踏まないように、もう気分は「ハート・ロッカー」

こういうのが大変で診察時疲れちゃうから、毎月1回休日潰してうさぎの勉強会で啓蒙させて頂いているんです。

あっ、なんだか愚痴っぽくなってしまいましたが、今日のストレートな飼主さんには私の真意がしっかり伝わったようです。
次回の再診楽しみにしてまーす。

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