動物病院では何故大人しい?

家ではヤンチャで困らせてばかりなのに、動物病院ではなんでこんなに大人しいの?
愛兎と来院された飼主さんが疑問に思うことです。

私が彼らの心理を察するに。。。

診療の場で、私は患者さんと毎回勝負だと思って接しています。
勝負?
キャリーから取り出し診療をスタート、検査・処置・治療をこなし無事キャリーに戻すまで、飼主さんが見守るなか、患者さんを逃さず且つ暴れさせずにできるか。
ウサギは賢い動物なので1度私にコントロールされると「このオッサン何者? 手強いやっちゃ」と記憶して、次の来院時は無駄に抵抗しなくなります。
前回の診療より大人しくなるわけです。
警戒心と恐怖心はあるので、ビクビクしながらも一生懸命抑制しているのが、彼らの身体を触るとわかります。
内心怖くて動けないのもあると思うのですが、そんな彼らを私は協力的だと捉え、彼らの気持ちに応えるため、彼らが我慢できる範囲内で診療を終えるよう努めます。
このようにお互い気を遣った? 診療を積み重ねて、彼らは飼主さんが信じられないくらい大人しい患者さんになってくれるのです。

ただ、彼らも生きもの、我慢には限界があります。
私やスタッフの手際が悪かったり、流れを読めない飼主さんの依頼があって、彼らの我慢の限界を突破するとキレてしまいます。
ちなみに流れを読めない飼主さんの依頼で一番多いのが、一通り診療を終えてキャリーに戻してからの「あっ、○○も気になるから診てほしい」です。

・・・というような話をコロンちゃんの健診中、飼主さんと話しました。
もちろんコロンちゃんは、自宅とは見違えるくらい大人しい患者さんでした。

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