凶暴なウサギは

最近元気過ぎるというか、横暴というか、凶暴なウサギのしつけ相談が続いた。

ネザーランドドワーフが多い。
彼らは最小小型種故防衛本能や警戒心が強く、それが過剰な攻撃性の原因になる。
可愛い顔して、飼主さんとすれ違いざま本気で噛みついてくるというから驚く。

しかし、飼主さんの苦情を元に私が警戒して接すると。。。何も起きない。
外面が良いのか、余程私を警戒してか。
たぶん自身のテリトリー外だから、それほどの拘りや防衛意識が働かないのでしょう。

彼らはただのアウトレイジではない。
自宅で凶暴なのは、彼らの習性を全く理解しないまま接してくる飼主さんに原因があるのでは?
なのに飼主さんは、彼らを避妊・去勢することで大人しくできるのでは? と単純に期待している。

対生きもの、それも異種動物との関係構築なんだから、そんな簡単な話ではないですよ。
人間が彼らの習性を理解し、個の性格も把握し、それらに適切に対処しなければダメです。
それでやっと向こうも「ああ、このヒト、自分のことわかってくれてるなぁ」と安心して懐いてくれるし、従ってくれるものなのです。

ウサギの習性を理解した適切な飼育は、診察時の短時間で教えることは難しいのでオンラインセミナーで教えます。
だからエントリーしてください、当院の飼主さん限定です。
その後、個々の性格、飼育環境を確認するために、飼主さんから愛兎の生活状況を詳細に聴取します。
自宅の飼育風景を画像に収めて見せてもらいます。
飼主さんとディスカッションして解決していく道を探します。
当院の患者さん限定になる理由がわかるでしょ。
これだけ面倒だと、そうならざるを得ない訳です。

いやらしい話、これで相談料取られたという飼主さんいます?
ほぼほぼ診察料だけで行なっています。
飼主さんが愛兎のリーダーになってくれたら、以後の私の仕事、相当楽になりますから。

このように方法論が正しければ、凶暴なウサギも愛くるしい存在に変わってくれます。
彼らに、陰口を叩いたり、自分の都合の良いように事実を捻じ曲げたりする姑息さはありません。
だから決して難しくありません。
言葉を駆使しても、🐎🦌だから通じない人間を相手することを想像すれば、これほど容易なことはないでしょう。

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