偉そうに書く

ネットでウサギブログスタートしたのが2009年7月、現ブログに場所替えしたのが2014年7月。
毎日何かしら日記のつもりで書き続けてきたので、ウサギネタに限っても現在のところ2700程度貯まった。

正直ウサギに関して新しいことは。。。無い。
とうの昔に出し尽くした。
過去に言及したことで、再び啓蒙したいことを、言葉を変えて伝えている。
そりゃそうだ、ウサギ飼育の基本、飼主さんが知るべき最低限のウサ知識なんだから十分でしょう。

当院の診療に関しては、飼主さんの理解が深まったお陰で、随分スムーズに行えるようになった。
並行実施してきたウサ飼育啓蒙セミナーの効果もあるでしょう。
啓蒙師としての目的はある程度達成され、診察時の精神的な負担は随分軽減された。

ここ最近問題が生じるとすれば、それは殆ど飼主さんの考え方、気持ちの問題。
ウサギに対する愛情表現だったり、病気・治療に対する考え方だったり、死生観に対する認識、いや、そもそもそれが欠如しての狼狽だったり。
残酷な言い方だけど、自身の認識と余りにもかけ離れた方との関わりは、正直こちらも辛いときがある。
そんなときは必ず相手も不満や痛みがあるはず。

どちらが歩み寄るべきなのか?

私の病院、私の商売の場に客として来られている訳だから、主導権は私側なんだと思う。
お客様(飼主さん)は神様だからと彼らの目線に徹し、独り一身にストレス抱えるくらいならこの仕事辞めます。
だからといってお客様の意見・希望を一切聞き入れない頑固店主じゃないことくらい、一見ならまだしも馴染みのお客様なら承知。。。のはず?
ある程度の適応はこちらも心掛けている上で、当院のスタイルが気に入らなければ、無理して来なければ良いということ。

「ウサギを診てくれる病院はここしかないから、お前は気に食わないけど我慢して来てる。。。」

いーや、そんなことない。
私より日々誠実に、他欲を絶って、ウサギ診療に精進している獣医師なんていくらでもいる。
結局キモは獣医師対飼主、ヒト対ヒト、心対心。
私を嫌いだけど我慢して来られる方は、他所にもそういう嫌いな人物が沢山おられる方なんじゃない?
いや、私自身敵多き人間だと理解しているから、そうとも言い切れないか。。。

「だったら来るなよ」

実はそう忌避していた人間ほど、私の人生に継続してべったり絡んでくることが多い。
そして信じられないことに、何かをきっかけに苦痛のない、良好な関係性に落ち着くことだってある。
そして今に至っては常連として、強力に援護してくれる存在になったり。

ヒトの心は本当に不思議だ。

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