不眠症・下痢から一転気分爽快

この商売していると手術に対するプレッシャーからは逃げられない。
ときにハイリスク、それでもやらないと先が見えない一点突破の手術が控えた前夜は、決まって腹が下るし、あれこれ考えて眠れない。
今日もそんな体調で朝を迎えた。

当院では手術の2時間くらい前までに患者さんには来院してもらい、レントゲンや血液検査によって体調評価し、手術前から預かることで患者さんの興奮を抑えます。
手術スタート時間を厳密に決め、そこから逆算して先に抗生剤・鎮痛剤等を注射し、それ以降の手術開始時間の変更は基本あり得ません。
受付時間終了間際に電話が入り「いま〇〇の交差点辺りなので、ひょっとしたら遅れるかもしれないけど診てもらえますか?」なんて依頼が入ると。。。はっきり言って不快です。
せっかくの緊張の挑戦にケチがついたような、出鼻を挫かれたような気分になります。
ですから当院では受付終了時間は徹底厳守です。

それで手術どうだったって?

はい、上手くいきました!
術後の容態も良好です。
午前はあれだけ難しい顔してたのに、いまはノー天気に今夜はどこに飲みに出かけようか、診療後のことで頭一杯です。
こんな日常の繰り返しですから、飼主さんからはコロコロ気分が変わるオッサンに見えるでしょうね。

また一つ難関をクリアさせて頂いたのですが、これは今後同様な患者さんの役に立ちます。
経験を積むことで私も過度なプレッシャーから解放されます。
手術を受けてくれた患者さん、手術を決断してくれた飼主さんに感謝です。

1つ星 (18 投票, 平均: 1.00 / 1)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ