バリカン
愛兎が超高齢になると、腰が立たなくなって寝たきりになり下を汚したり、毛繕いができなくて目脂、涙焼けになります。
通院できる状況なら、私が手早く処置します。
しかし道中気を揉むほどの状態ならば、無理に連れてこようとはしない方が良いです。
そうなると。。。飼主さんがやらなくてはなりません。
私なら、思いきって汚れた部分にバリカンを当て、毛ごと根こそぎ取り除きます。
そうすれば汚れが再付着しないし、衛生管理も簡単になります。
見栄えは劣りますが、何よりウサギが快適に過ごせます。
処置のし易さは道具、即ちバリカンによって左右されます。
私はスピーディクのバリカンで0.1mm刃を使います。
これならツルツルに剃れます。
ウサギの皮膚は柔らかく伸びるので、絡まないように慎重にバリカンを当てます。
少しばかりコツが要りますが、ハサミで切っていくよりは安全にできると個人的には思っています。
診察室での処置の様子は、全て飼主さんに見てもらいます。
私の肩越しから至近距離で覗いてもらってもOKですので、そこでやり方を学習し、いざというときに備えても良いと思います。